ベルギー労働者が全国ストで最大7万5千人をブリュッセルに動員、デ・ウェーフェル政権の230億ユーロ緊縮策は維持
ベルギーのキリスト教、社会主義、自由主義の労組連合が2026年5月12日に全国ストを決行し、ブリュッセル空港の半数以上のフライトが欠航、4万から7万5千人のデモ参加者を集めた。2025年11月の3日間ストと3月12日の10万人行進を含む半年間の持続的な行動でも、デ・ウェーフェル政権は年金削減と義務的退職年齢67歳の方針を変えていない
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要約
ベルギーの主要3労組連合は2026年5月12日に全国ストを決行し、4万から7万5千人の労働者がブリュッセルの街頭に繰り出し、全国で航空と公共交通が麻痺した。5月の行動は2025年11月の3日間全国ストで始まったキャンペーンの最新局面で、当時のストはベルギーで数年ぶり最大規模の労働行動と言われた。3月12日の全国行進には約10万人が集まった。ブリュッセル空港は325便以上を欠航し、これは予定便の半数以上に当たる。ブリュッセル南シャルルロワ空港はその日の全180便を欠航し、2025年1月以降の労組キャンペーンに起因する航空障害としては9件目となった。キャンペーンを通じて一貫して標的とされてきたのは、首相バルト・デ・ウェーフェル(N-VA)率いるアリゾナ連立政権の約230億ユーロの緊縮パッケージだ。内容は早期退職ペナルティ(「年金マルス」)、67歳の義務的退職年齢、失業給付期間の短縮、団体交渉権の制限を含む。2026年7月時点で、政府は実質的な譲歩を一切していない。
見方の違い
3つの連合、CSC/ACV(キリスト教系労働者)、FGTB/ABVV(社会主義系)、CGSLB/ACLVB(自由主義系)は、珍しい結束を保ちキャンペーン全体を通じて連帯した。CGSLB議長ゲルト・トロイエンスは政府が「労組や使用者側と議論することなく一方的に物事を押し付けている」と「社会対話の完全な無視」を非難した。FGTB書記長セレナ・カルボネロ・フェルナンデスは年金マルスを「67歳まで働けない人々への罰則」と表現し、肉体的に負荷の高い職種を例に挙げた。デ・ウェーフェル政権はEU財政赤字削減コミットメントと人口動態的圧力を根拠に立場を堅持した。アリゾナ連立のジュニアパートナーであるMR、CD&V、Open VLD、Les Engagésはフランコフォン中道政党に内部からの圧力がありながらも公式にパッケージを支持した。
数字で見る
- 7万5千人、2026年5月12日のブリュッセル行進の労組推計(警察推計は4万人)
- 10万人、2026年3月12日の全国行動参加者
- 3日間、2025年11月の全国ストでベルギーが止まった日数
- 9件、2025年1月以降のキャンペーンに関連するベルギー空港の航空障害件数
- 325便以上、2026年5月12日のブリュッセル空港欠航数
- 約230億ユーロ、アリゾナ連立の5年間緊縮パッケージの規模
- 67歳、政府が2030年までに強制適用を目指す義務的退職年齢
重要な理由
ベルギーのストキャンペーンは、安定した議会連立とEU財政的な後盾を持つ政府が課した緊縮プログラムを、持続的な労働行動が覆せるかどうかを試している。政府が立場を堅持すれば、アリゾナモデル、つまり深い構造的福祉改革と強固な連立規律の組み合わせが、繰り返される全国ストにも耐えられることを示す。屈服すれば、同様の人口動態的・財政的主張に直面するEU加盟国全体の労組運動にとって参照点となる。航空障害はベルギーの欧州ハブとしての地位に測定可能なコストをもたらした。
注目すべき点
- 2026年夏または秋に新たなスト日が設定されるかどうか、そして参加者数が維持されるかどうか。
- 連立パートナーのいずれかが年金マルスや賃金インデックスについて労組と個別交渉するかどうか。
- ベルギーに対するEUの財政赤字手続きが加速し、政府の立場に外部圧力が加わるかどうか。
- キャンペーンがこれまで部分的に圏外だった医療・教育セクターに広がるかどうか。