ボリビアのタリハ裁判所、3度目の欠席を理由にエボ・モラレス前大統領に逮捕状を発付
ボリビア・タリハの刑事裁判所は2026年5月11日、人身売買加重罪の裁判開廷に姿を見せなかったエボ・モラレス元大統領を欠席裁判(rebeldía)と認定し逮捕状を発付した。警察は国内どこでも同氏を拘束する権限を与えられ、出国禁止命令も下された
リストに追加
リストはまだありません。
要約
ボリビアのタリハ刑事裁判所は2026年5月11日、エボ・モラレス元大統領を欠席裁判(rebeldía)と認定し、人身売買加重罪(trata agravada de personas)の裁判開廷に出廷しなかったとして逮捕状を発付した。根底にある申し立ては、モラレスが大統領在任中に当時15歳の少女と性的関係を持ち、その女性との間に子をもうけたとされるものだ。ボリビア法はこの罪を人身売買加重罪として分類し、最高刑は20年の禁錮に上る。5月11日の期日は2024年10月、2025年1月に続く3度目の不出廷となった。裁判所はボリビア国内どこでもモラレスを逮捕する権限を警察に与え、出国を禁じ、銀行口座を凍結して資産を登録するよう命じた。弁護団は正規の通知がなかったと主張した。2024年末以降、モラレスはコチャバンバ県のチャパレ地区のコカ栽培コミュニティを拠点としており、彼に忠誠を誓う先住民コミュニティは逮捕を試みれば「騒乱」が生じると警告している。
見方の違い
タリハ裁判所の決定に対し、パス政府は目立った公式反応を見せていない。政府は司法が行政の干渉なく独自に進むことを容認する姿勢を示しており、これはアルセ前政権のモラレス関連手続きへの対応とは対照的だ。モラレスと彼の率いる社会主義運動(MAS-IPSP)派閥は、この裁判を「変革のプロセス」の敵が仕組んだ政治的迫害と特徴づけている。チャパレの支持者は物理的な逮捕のいかなる試みにも対して明示的な警告を発している。アルセ前大統領に近い別のMAS派閥は今回この件でモラレスを公式に弁護していない。人権団体はこの件が未成年者に関わるものであり、仮に告訴が立証されれば被告の政治的重要性にかかわらず重大な犯罪になると指摘している。
数字で見る
- 2026年5月11日、タリハ裁判所の欠席認定と逮捕状発付の日
- 3、モラレスが予定された法廷期日に出廷しなかった回数(2024年10月、2025年1月、2026年5月)
- 20年、人身売買加重罪における最高刑期
- 15、推定被害者が推定犯行時に置かれていた年齢
重要な理由
逮捕状は明確な解決の見通しのない法的膠着状態を生み出している。ボリビア国家はモラレスを逮捕する権限を持つが、根強い支持基盤を持つチャパレでそれを行うことの政治的・物理的コストは近代ボリビア史に前例がない。逮捕状が執行されなければ、元国家元首への恒久的な不処罰の象徴となる。執行されれば暴力的衝突のリスクを孕み、相当数の有権者ブロックを持つ政治的人物を表舞台から排除することになる。この件はまた、ボリビア司法が行政の指示なしに元大統領を敏感な訴因で追訴できるかどうかを試している。
注目すべき点
- 警察がチャパレで逮捕状を執行しようとするか、それともモラレスの移動を待つか。
- タリハ裁判所が新たな期日を設定するか、またモラレスの継続的な不出廷にどう対処するか。
- パス政府が逮捕状の執行について正式な立場を表明するか。
- モラレスの弁護団が管轄権や罪状分類について憲法上の異議を申し立てるか。