PEACEケーブルが紅海で切断、修復船不足により復旧は数カ月先
PEACEケーブルが紅海で切断、修復船不足により復旧は数カ月先
エジプト・ザファラナから約1,450km地点での切断がアジア・ヨーロッパ・アフリカ間の通信に影響、世界的な修復船不足が復旧を遅らせ経路を迂回
概要
PEACE海底ケーブルシステムが紅海のエジプトザファラナから約1,450kmの地点で切断され、アジア・ヨーロッパ・アフリカ間のインターネット通信が混乱している。修復船供給の世界的な逼迫により多くのプロジェクトが遅延・迂回を余儀なくされており、業界は通常の数週間ではなく数カ月単位での修復を見込んでいる。切断の原因は不明だ。紅海は慢性的なボトルネックとなっており、2023年11月以降のフーシ派攻撃によって放棄・漂流した船舶が海底にアンカーを引きずる可能性があり、係争水域が許可取得と救助作業を遅らせている。通信事業者は冗長システムを活用して代替ルートに切り替え、地域インターネットの完全遮断を防いだ。これは以前のアレタル切断の際と同様の対応だ。
数字で見る
- 約1,450km、エジプト・ザファラナからの切断地点までの距離。
- 数カ月、業界の修復見込み(通常年は数週間)。
- 2023年11月、ケーブルリスクを高めるフーシ派の紅海攻撃開始時期。
- 約25,000km、PEACEシステムの全長(アジア・アフリカ・ヨーロッパ)。
なぜ重要か
紅海には東西のインターネット通信容量の大部分が、武力紛争に隣接した狭い回廊に集中している。修復船が不足する中、切断ごとに復旧期間が長くなり、保守問題が湾岸地域のAI・クラウドインフラ整備における戦略的な脆弱性へと変貌している。
注目すべき動向
- ケーブル修復船が当該海域に入ることができるかどうか、修復日程の確定。
- アンカー引きずり・放棄船・意図的な損傷のいずれかへの原因帰属。
- AAE-1、FALCONおよびその他の地域システムでの迂回容量の維持状況。