南アフリカ: 全国規模の反移民デモで900人以上逮捕、120件中12件で暴力に発展
20以上の市民社会団体が連携して7月2日に南アフリカ全土で同時デモを組織し、不法滞在移民の退去を要求。西ケープと東ケープで略奪が発生し、警察が900人を逮捕した
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概要
7月2日、20以上の南アフリカ市民社会団体からなる連合が全国の都市で反移民デモを同時開催し、不法滞在移民が南アフリカを離れるよう求めた。120件のデモのうち12件が暴力と略奪に発展し900人以上が逮捕されたと警察が発表。最悪の事案は西ケープ(215件逮捕)と東ケープ(208件逮捕)で起きた。シリル・ラマポーザ大統領は前夜にデモ主催者と面会し自制を呼びかけた。アムネスティ・インターナショナルはデモを構造的失業と劣化した公共サービスに対するスケープゴートだと批判した。
見方の違い
デモ主催者側は不法移民が犯罪を増加させ、33%という失業率に苦しむコミュニティで希少な雇用と住宅をめぐって競合していると主張する。人権団体はこの主張が南アフリカ自身のガバナンスの失敗を無視していると反論する。同国のインフォーマルセクターは移民労働力に大きく依存しており、暴力犯罪の多くは国内起因だ。南アフリカへの移民の大部分を供給するジンバブエ、モザンビーク、マラウイの地域メディアはデモを警戒感をもって報道し、デモを前に非公式居住地から自国民が避難したと伝えた。
数字で見る
- 120件: 7月2日に南アフリカ全土で行われたデモの総数
- 12件: 略奪を伴う暴力に発展したデモの数
- 900人以上: 南アフリカ警察による逮捕者数
- 215件: 西ケープのみの逮捕者数
- 33%: 南アフリカの公式失業率、世界最高水準のひとつ
重要な理由
南アフリカの反移民事案は2022年の「ドゥドゥラ作戦」以降、頻度と規模ともに拡大している。7月2日のデモはこれまでで最も組織的な動員を示しており、与党ANC連立政権がタウンシップの支持基盤とも地域アフリカ諸国のパートナーとも摩擦を起こさずに政治的に火を噴く問題を封じ込める能力を試す展開となっている。SADC隣国が注視している。南アフリカには約300万人の不法滞在移民がおり、大規模送還は地域規模の移住危機を招く。
注目点
- 南アフリカ政府が抗議に応じて新たな移民取り締まり政策を発表するか
- ジンバブエ、モザンビーク、マラウイからのSADCおよびアフリカ連合の外交的反応
- 7月2日の前例を受けてさらなるデモが計画されているか
- 移民権利NGOによる新たな取り締まり指令への司法上の異議申し立て