アヌティン率いるプームジャイタイ党がタイの解散総選挙で勝利、有権者は新憲法を支持
王室・軍寄りの政党がナショナリズムと景気刺激策を掲げ2月8日の投票で首位に、国民投票は2017年憲法の廃止を承認
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要約
タイのプームジャイタイ党は、暫定首相アヌティン・チャーンウィーラクーンの率いる下、 2026年2月8日の解散総選挙で下院500議席のうち約192議席を獲得して首位に立ち、進歩派の人民党 (117議席)と、かつて支配的だったプアタイ党(74議席)を上回った(誰が決めるのか)。今回の投票は、 アヌティンが2025年12月に議会を解散したことを受けたもので、その解散自体が人民党との2025年9月の合意の一部だった。 王室・軍寄りの支持を受けるプームジャイタイは、景気刺激策と、カンボジアとの死者を出す国境衝突で 煽られたナショナリズムを掲げて選挙戦を展開した。同日の国民投票は、ほぼ3分の2の賛成で、 2014年クーデター後に書かれた2017年憲法の差し替えを承認した。批判者は同憲法が選挙で選ばれない 上院に過大な権限を与えたと言う(静かな変化)。過半数に届かなかったアヌティンは、憲法の 書き直しが始まる中で連立を築かねばならない。
数字で見る
- 約192/500、プームジャイタイの下院議席。最多だが過半数には届かず。
- 117/74、人民党とプアタイ党の議席。
- 約3分の2、2017年憲法差し替えへの国民投票の賛成。
- 2014年、有権者が憲法の廃止に動いたクーデター。
- 2025年12月、投票の引き金となったアヌティンの議会解散。
なぜ重要か
与党の勝利が軍政期の憲法を書き直す国民の負託と結びついたことで、矛盾が生まれる。 制度に有利な政権が、その制度のルールブックの解体を担うのだ。この結果は、タイの民主化、 プアタイ/シナワット家の凋落、そしてカンボジアとの国境対立の行方を左右する。
注視点
- アヌティン連立の構成と安定性。
- 憲法起草の過程と、改革が与党側の編集を経ても生き残るか。
- プアタイの崩壊と人民党の野党としての強さ。
- ナショナリズム政治を養うタイ・カンボジア国境情勢。