円、6月東京CPI加速後も対ドル40年ぶり安値圏で推移、介入リスク高まる
東京6月CPI伸び率は1.7%と8カ月ぶりに加速したが、利上げ期待とタカ派FRBの綱引きの中、円は数十年ぶりの安値圏に留まる
Add to a list
No lists yet.
概要
6月26日のアジア早朝取引において、日本円は米ドルに対して40年ぶりの安値圏での推移を維持した。6月の東京消費者物価指数(CPI)は総合ベースで前年比1.7%と、5月の1.4%から上昇し、8カ月ぶりの加速を見せた。コアCPI(生鮮食品除き)は1.6%、コアコアCPI(食品・エネルギー除き)は1.9%。主な押し上げ要因は、前月まで指数を人為的に押し下げていた水道料金補助の終了だ。日本銀行アナリストはこの結果が7月または9月の会合でさらなる利上げの材料になるとしながらも、単独では決め手にならないと述べた。パウエル議長の6月のタカ派シグナル、2026年の利下げ回数見通しを1回削減したことが米金利期待を押し上げ、ドルを底堅くさせ、円の回復余地を制限した。財務省は数回の取引セッションにわたって口頭介入警告を発している。
なぜ重要か
40年ぶり安値圏の円は、ほとんどの輸入品がドル建てで取引される日本の食品、エネルギー、産業サプライチェーンの輸入コストを押し上げる。日本銀行にとって東京CPIの加速は2023年以来最も明確なインフレシグナルだが、FRBのタカ派転換が計算を複雑にしている。日銀の時期尚早な利上げは、2024年8月に一時的に起きたように、アジア株式市場を不安定化させるキャリートレードの解消を招く可能性がある。財務省は市場ストレスを引き起こさずに円高を望むという矛盾した立場にある。実際の介入はドル準備を使うことを要し、現在緩和方向にないFRBとの対立を招く。