バイユーのタペストリー、約1,000年ぶりに大英博物館へ到着
ノルマン征服を描いた11世紀の刺繍作品バイユーのタペストリーが、フランスのノルマンディーからの秘密輸送を経て7月10日に大英博物館に到着した。約950年ぶりにイギリスの地に戻り、完売となった特別展が予定されている
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概要
バイユーのタペストリーが7月10日、大英博物館(ロンドン)に到着し、約950年ぶりにイギリスの地に戻った。ウィリアム征服王によるノルマン征服を描いた11世紀の刺繍作品で、少なくとも15世紀以降ノルマンディーのバイユーに保管されてきたものが、フランスから厳重に警備された秘密輸送で運ばれた。大英博物館の特別展はすでに完売となっている。タイムは技術的にはタペストリーではなく刺繍であると指摘した。
見解の相違
米国とカナダのメディア(ABCニュース、CTV、タイム)は「逆強盗映画」と歴史的な節目という切り口をトップにし、秘密輸送と約千年の空白を強調した。フランスやイギリス発のメディアは今回の取材で確認されておらず、国際報道はほぼ北米の通信社系メディアが席巻した。
数字で見る
- 約950年、タペストリーが最後にイギリスの地にあってからの年数
- 約70メートル、刺繍の長さ(標準的な数値)
- 1066年、描かれているノルマン征服の年
- 展覧会1つ、大英博物館にて;開幕前に完売
重要な理由
バイユーのタペストリーは中世初期のヨーロッパ史における最も重要な現存資料の一つ。フランスからイギリスへの貸出は、2020年の英国EU離脱以来緊張が続く二国間における稀な文化的なジェスチャーであり、パリによる外交的ソフトパワーの行使だと読む観察者もいる。
今後の注目点
- 展覧会の一般公開時期と貸出の期間
- タペストリーの法的所有権やフランスへの返却条件をめぐって紛争が生じるかどうか