ミストラル、物理AIへの注力を背景に約35億ドルを約230億ドル評価で調達へ
ASMLが前回ラウンドをリードしてから数カ月、欧州の最前線チャレンジャーが再び資金調達。Emmi買収が産業モデルの土台を形成
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概要
ミストラルは6月の報道によると、評価額200億ユーロ(230億ドル)強で約35億ドル(約30億ユーロ)を調達する初期交渉を進めている。これはASMLが13億ユーロを投じて11%の株式を取得し筆頭株主となった2025年9月時点の評価額117億ユーロのほぼ2倍に当たる。今回の調達は産業エンジニア向けAIへの転換と結びついており、ミストラルは5月に物理AIスタートアップEmmmiを買収した。またミストラルはパリのデータセンタークラスターに向けて8億3000万ドルの負債融資も受けている。この動きは欧州を代表する最前線ラボを、オープン対クローズドの構図においてオープンウェイトの実績を活かしながら、米中ラボへの主権的・産業志向の対抗軸として位置づける。
数字で見る
- 約35億ドル(約30億ユーロ)、協議中の新ラウンド規模。
- 約200億ユーロ(230億ドル)、目標評価額。
- 117億ユーロ、2025年9月時点の評価額。
- 13億ユーロ / 11%、ASMLの出資比率。
- 8億3000万ドル、パリのデータセンタークラスター向け負債融資。
なぜ重要か
1年足らずでの評価額倍増は、欧州の投資家が最前線チャレンジャーに資金を提供する意思があることを示す。物理・産業AIという切り口は、対話型に特化した競合他社との差異化につながる。ASMLが錨役を担うことで、欧州のチップ製造装置の雄とモデルの雄が結びつき、米国の輸出規制圧力の下での主権確保の動きとなっている。
注目点
- ラウンドが200億ユーロ以上で締結されるかどうか。
- Emmiベースの産業モデルの普及状況。
- 資本規模拡大に際するミストラルのオープンウェイト方針の動向。