熱波で冷却用河川が法定上限を超え、EDFがノジャンとビュジェの原子炉を停止
熱波で冷却用河川が法定上限を超え、EDFがノジャンとビュジェの原子炉を停止
フランス原子力容量の6%に相当する4GWが系統から脱落。セーヌ川とローヌ川の温度が排水基準を超え、系統運用者RTEはすでにひっ迫警報を発令していた
概要
オメガ熱波が冷却用河川の水温を法定排水上限以上に押し上げたため、EDFは6月25日に2基の発電ユニットを停止した。パリの南約110kmに位置するノジャン=シュル=セーヌとリヨン近郊のビュジェが停止し、ベースロード4GW、フランス設置原子力容量の約6%が失われた。系統運用者RTEはすでに6月25日の需要ピーク時間帯を対象とした供給ひっ迫警報を発令していた。フランスは電力生産量の約15%をベルギー、イタリア、ドイツなど近隣国に輸出している。
重要な理由
フランスはヨーロッパ最大の原子力輸出国であり、猛暑時にはベルギー・イタリア・ドイツへの限界的なベースロード供給国となっている。需要ピーク時に原子力容量の6%が失われると、RTEはガス焚きピーカーで需給ギャップを埋め、越境輸出を削減せざるを得ず、TTFスポット価格を直接押し上げ、欧州大陸系統の需給余裕を圧迫する。