インドの食用油インフレが2倍に、インドネシアの国有化策がパーム油輸入網を揺さぶる
インドは食用油の60%を輸入し、パーム油供給の84%をインドネシアとマレーシアに依存。2026年5月のインドネシア大統領令が貿易を再編し、供給リスクが高まる
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概要
インドは14億人が消費する食用油の約60%を輸入しており、インドネシアとマレーシアからのパーム油がパーム油供給の84%を占める。2025-26年度上半期の植物油輸入は数量で13%増の794万トン、金額で19%増の8万7,000クロール・ルピーとなり、パーム油はほぼ2倍増となった。インドの精製食用油インフレは2026年5月までの4カ月間で2倍以上に拡大し、ペルシャ湾を通過する船舶の運賃、戦争リスク保険料、ルピー安が輸入コストを25%押し上げた。インドネシアのプラボウォ大統領はすべてのパーム油輸出を単一国営企業ダナンタラ・スンベルダヤ・インドネシア(DSI)経由にすると発表し、2027年1月1日の完全稼働を目指している。ブルームバーグはインドが輸入関税の追加引き上げを検討中と報じた。国内油糧種子生産は需要の40%しかカバーできない。
対立の構図
インドのビジネス紙は消費者物価と財政補助の観点を前面に出す。マレーシアのメディアはインドネシアの一元管理改革をマレーシアにとっての好機として位置づける。
数字で見る
- 60%: インドの食用油輸入依存度
- 1,670万トン: 輸入必要量の見込み
- 960万トン: 国内生産量(需要の40%)
- 84%: インドネシア+マレーシアのパーム油シェア
- 794万トン: 上半期輸入量(前年比+13%)
- 8万7,000クロール・ルピー: 輸入金額(+19%)
- 51%: 2026年1月の輸入急増率
- 25%: 輸入コスト上昇率
- 16.5% / 35.75%: 粗パーム油/精製パーム油の実効税率
なぜ重要か
食用油の価格はインドの食品インフレの直接的な押し上げ要因だ。インドネシアの一元管理改革により、ジャカルタは他のどの一次産品輸出国もインドの食料供給網に対して持ったことのない直接的な影響力を持つことになる。
注目点
インドの関税引き上げ決定。インドネシアのDSI立ち上げ。マレーシアのシェア拡大。インドの国内油糧種子生産。政府による食用油小売価格への介入。