メルコスール首脳会議、ミレイの対米貿易協定をめぐるブラジル・アルゼンチン対立の中で開幕
アスンシオンが3方向に分裂したブロックの場となった。アルゼンチンのワシントン協定とCPTPP加盟申請、ベネズエラの再加入、停滞するEU協定が争点
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概要
メルコスール大統領首脳会議は6月26日、ブラジルとアルゼンチンの公然たる亀裂の中でアスンシオンで開幕した。ハビエル・ミレイはアルゼンチンが米国と締結した二国間貿易協定、ブエノスアイレスのCPTPP加盟申請、ベネズエラのブロック復帰拒否をめぐりルーラ・ダ・シルバと対立したまま到着した。ブラジリアは公式にアルゼンチンへ協定の範囲の説明を求め、ブロックの共通域外関税と域内貿易が歪められることへの懸念を示した。ホスト国パラグアイのサンティアゴ・ペーニャが主導する公式議題は、長期にわたり停滞してきたEU協定の内部詳細の詰めと日本との貿易交渉開始だ。ボリビアのロドリゴ・パスとウルグアイのジャマンドゥ・オルシも出席した。
見方の分かれ目
報道は首都ごとに割れた。アルゼンチンの経済紙ÁmbitoとEl Literalは、ミレイを保護主義的なブラジリアに対抗してワシントンやアジアとの交渉余地を守る姿として描いた。議長国パラグアイのÚltima HoraとABC Colorは、EUと日本のトラックとアジアへの転換を図るブロックを前景化した。ディアスポラ系のHispanic Postは「歪み」に対するブラジルの懸念を中心に据えた。米国協定支持者が見逃している視点は、加盟国が単独でワシントンと協定を結ぶことがメルコスールの根幹である共通域外関税を試し、同時に妥結を図っているEUと日本との交渉におけるブロックとしての交渉力を損ないかねないという点だ。
数字で見る
- 5、席に着いたメルコスール正加盟国(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、ボリビア)。
- 25年以上、メルコスール-EU協定の交渉期間、まだ署名されず。
- 1、首脳会議で開かれた新たな貿易トラック、日本との交渉。
- 0、ベネズエラの復帰に関するコンセンサス、アルゼンチンが阻止。
なぜ重要か
メルコスールの共通域外関税が接着剤だ。加盟国が単独でワシントンと協定を結べば、ブロックが結束を保つか、それとも便宜的な自由貿易地域に緩んでいくかが試される。この結果は、EUとの協定最終局面と、南米がワシントンや北京との交渉においてブロックとして臨むのか、それとも競合相手として各自で臨むのかを左右する。
注目点
- アルゼンチンが正式に米国協定の内容をパートナーに説明するかどうか。
- 加盟国に二国間協定締結を認めるメルコスールの例外措置の可否。
- EU協定の内部文書と新設された日本トラックの進捗。
- アルゼンチンのCPTPP申請とブラジルの対応。