Together AI、サウジ・アラムコの投資部門主導でシリーズCで8億ドルを調達、評価額83億ドル
オープンソースモデルの推論向けにGPUクラスターを貸し出すAIネオクラウド企業。プラットフォーム利用は前年比で3倍に増え、年間売上は10億ドル超に。Aramco VenturesがNVIDIA、General Catalyst、Vista Equityとともにラウンドを主導
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概要
Together AIは7月1日、評価額83億ドル(ポストマネー)でのシリーズC 8億ドルの調達を発表した。2026年で単一のネオクラウド調達として最大規模となる。サウジ・アラムコのVC部門であるAramco Venturesがラウンドを主導し、共同投資家にはVista Equity Partners、General Catalyst、Emergence Capital、NVIDIA、March Capital、Pegatron、SentinelOneのS Venturesが名を連ねる。Together AIはモデル推論向けにNvidiaのGPUクラスターを貸し出しており、オープンソースモデルに注力している。現在は年間10億ドル超の売上を計上し、プラットフォーム利用はこの1年で3倍に増えた。同社は5年でインフラ規模を約50倍に拡大する計画だ。前回のシリーズBは16か月前に評価額33億ドルで3億500万ドルを調達していた。
対立点
TechCrunchや米テック報道は、これを競争的なネオクラウドの話として、Together AI対CoreWeave・Lambda Labsという構図で描き、オープンソース対閉じたAPIの論争を市場の推進力とした。The Next Webや欧州の媒体はAramco Venturesの側面を中心に据えた。産油国のソブリン資本部門が米国のAIインフラへの賭けを主導することは、金融的であるだけでなく地政学的なシグナルであり、炭化水素収入をAI時代の布石に転換する湾岸の意図的な戦略を反映している。台湾の電子機器メーカーであるPegatronの参加は、西側報道ではほとんど取り上げられていないが、ネオクラウドの計算基盤の構築とアジアのハードウェア生産とのサプライチェーン統合を示している。南アフリカのVentureBurnは、資金調達の物語にアフリカのVCや利用が不在である点を指摘した。
数字で見る
- 調達額8億ドル、評価額83億ドル(ポストマネー、16か月前のシリーズBは33億ドル)。
- 年間予約高10億ドル超、オープンソースモデル利用は前年比で3倍。
- 5年で50倍のインフラ容量拡大を計画。
- 主導投資家:Aramco Ventures(サウジ・アラムコのVC部門)。
- 共同投資家にはNVIDIA、General Catalyst、Vista Equity、Emergence Capital、March Capital、Pegatron、SentinelOne。
なぜ重要か
このラウンドは、オープンソースAI推論への企業のシフトを裏づける。閉じたAPIの先端モデルへの依存から構造的に離れる動きだ。アラムコの主導的立場は物語の中の物語である。湾岸のソブリン資本が今や米国のAIインフラの主要な出資者となっており、半導体やクラウド事業への過去のソブリン・ウェルス・ファンドの出資を想起させる。Together AIが見込むようにオープンソース推論が拡大すれば、OpenAIやAnthropicのような閉じたモデルの研究所が現在享受している価格と能力の堀を狭めることになる。
注目点
- Together AIがこの資金を使い、競合に先んじてNVIDIAのGPU割り当てを長期的に確保するかどうか。
- 単なる金融LPではなく、ハードウェアパートナーとしてのPegatronの潜在的役割。
- Aramco Venturesの次のAIインフラへの賭け。ラウンドのパターンは一過性ではなくポートフォリオ戦略を示唆する。
- 今後12か月の、オープンソース推論と閉じたモデルのAPI提供者との市場シェア。