米ネオクラウドのTogether AI、サウジアラビアのAramco Venturesが主導する8億ドルのシリーズCを評価額83億ドルで調達
Nvidia、Vista、General Catalyst、台湾のPegatronが参加。オープンモデル推論プラットフォームは中国発のDeepSeek、Kimi、GLM上で稼働し、能力を50倍に拡張する計画
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概要
ネオクラウドのNeocloud Together AIは2026年7月1日、評価額83億ドル超で8億ドルのシリーズCを調達した。サウジアラビアのAramco Venturesが主導し、2025年2月の33億ドルの水準を2倍以上に引き上げた。Nvidia、Vista Equity Partners、General Catalyst、Emergence、Salesforce Ventures、Lux Capital、台湾の受託製造企業Pegatronが参加した。同社は年間予約が11.5億ドルを突破し、Cursor、Cognition、ElevenLabs、Sunoを含む顧客に提供していると述べる。同社のプラットフォームはオープンウェイトのモデルを学習・提供し、中国発のDeepSeek、MiniMax、Kimi、GLMをNvidiaのNemotronと並べて挙げ、クローズドな研究機関より6〜20倍安い推論を打ち出す。CEOのVipul Ved Prakash氏は5年間で能力を約50倍に拡張する計画だ。
対立点
米国のテックメディアはこの調達を、BasetenやCoreWeaveに対抗するネオクラウドの陣地取りと読む。一方、欧州と湾岸の報道は出資者を軸に据える。Aramco Venturesが基盤を担い、台湾のPegatronがハードウェアを供給し、中国のオープンモデル上に築かれた事業だ。この枠組みはTogetherを、その多くが中国発であるオープンウェイトが米国のクローズドモデル大手を切り崩すという多極的な賭けとして描き出す。シリコンバレー流の枠組みが暗黙にとどめている側面だ。
数字で見る
- 8億ドル、シリーズCの規模。
- 83億ドル、資金調達後の評価額。2025年2月の33億ドルから上昇。
- 11.5億ドル、直近四半期の年換算予約。
- 6〜20倍、クローズドモデルAPIに対して主張するコスト優位。
- 約50倍、5年間で計画する能力の成長。
- 2026年7月1日、調達の発表日。
なぜ重要か
主権系ファンドに連なる湾岸のファンドが、オープンモデルのインフラとして過去最大の調達を主導したことは、米国外の資本がAIの賭けをどこに置いているかを示す。フロンティアの研究機関ではなく、コモディティ化の層である。オープンウェイトが品質差を縮め続ければ、それを安価に提供するネオクラウドは、クローズドな研究機関が高値をつけた需要を取り込む。そしてAramcoは石油を超えた計算経済で戦略的な持ち分を得る。
注目点
- 輸出規制をめぐる政治が厳しくなるなか、中国のオープンモデルが米企業によって自由に使い続けられるかどうか。
- Nvidiaの供給に対して50倍の増設を約束するなか、Togetherの実際の稼働率。
- 他の湾岸ファンドがフロンティアの学習ではなく推論へとAramcoに続くかどうか。