原油安がロシアの予算に穴、石油・ガス収入が縮小
ウラル原油が40ドル近辺となり、財政赤字予測はGDP比~3%かそれ以上へ膨張。ある試算では収入不足は250億~300億ドル、月間の原油税収は2022年以来の最低水準
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要点
ロシアの連邦予算は、原油安への依存度をますます強めている。ウラル原油が40ドルを割り込み、ブレントに対して大幅な割引で取引されるなか、連邦収入の約3分の1を占める石油・ガス収入が急減している。アナリストは今や、当初計画の0.5%に対し、赤字がGDP比3%かそれ以上に向かうとみており、あるシナリオでは年間のエネルギー収入不足を250億~300億ドル、単月の原油税収は2022年終盤以来の低水準近くと見積もる。Re Russiaのロシア人アナリストは、モスクワが一時的な変動としてではなく構造的に40~45ドルの石油と付き合わざるを得ないかもしれないと論じる。停戦後のブレント下落は、戦争プレミアムによる短期的な救済を取り除き、Vladimir Putinがサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)で経済は安定していると主張していてもなお、状況は変わらない。
数字で見る
- ~40ドル、2026年の局面でのウラル原油価格。ブレントに対し大幅割引。
3%、GDP比の修正赤字予測。当初計画は0.5%。- 250億~300億ドル、推定される年間のエネルギー収入不足。
- ~47億ドル、月間の原油税収の低い値。2022年終盤以来で最小。
なぜ重要か
石油・ガスの資金は戦争と社会予算を支えている。ウラル原油が40ドル台に張り付けば、国民福祉基金・赤字・支出のあいだで厳しい選択を迫られる。動的な上限価格は割引を制度化するため、ブレントが持ち直しても、ロシアは制裁の枠組みが厳格化する前より1バレルあたりの手取りが少ないままとなる。
注視点
- 財務省が発表する月次の石油・ガス収入。
- 穴を埋めるための国民福祉基金の取り崩し。
- ブレントの下落が、ロシアが受け取る絶対価格をさらに押し下げるかどうか。