概要
中国は、米国とロシアの核協議に加わるようにとのトランプ政権の呼びかけを拒否した。外務省は、二つの超大国が中国のおよそ8倍の核戦力を保有する状況で北京に交渉の席を求めるのは「公平でも合理的でもない」と述べた。中国はストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の数値を引き、自国の核備蓄を防御的な約600発とし、米国の約5177発、ロシアの約5459発に対して、より大きな核保有国がまず「大幅に削減」すべきだと主張する。2026年2月を通じて繰り返されたこの拒否により、いかなる新STARTの後継条約にも中国を含めよというトランプ氏の要求は行き詰まっている。アナリスト(軍備管理協会)は、北京の格差論は正当だが、自国の拡大のための都合のよい盾でもあり、中国の核戦力は2030年までに1000発超に達すると見込まれるとする。この膠着は、近い将来の後継条約を事実上閉ざしている。
数字で見る
- 約600発、中国の推定核弾頭数(SIPRI 2025)。
- 約5177発 / 約5459発、中国が挙げる米国 / ロシアの核弾頭総数。
- 1000発超、2030年までの中国の核弾頭数に関する米国防総省の予測。
- 8倍、北京が協議拒否の根拠に挙げるおおよその格差。
なぜ重要か
トランプ氏が付けた中国条件と北京の拒否は互いを打ち消し合う。米ロの後継条約は成立せず、中国の増強は歯止めのないまま進む。結果として、交渉の枠組みのない三体の軍拡力学が生じる。これこそ条約後の時代が、将来のあらゆる抑制に突きつける構造的な難題である。
注目点
- ワシントンが米ロ協議を救うために中国条件を取り下げるかどうか。
- 米国のミサイル防衛制限と結びついた中国側の軍備管理提案があるかどうか。
- 次の米国防総省の中国報告書で明かされる中国の核弾頭増加のペース。