ロスアトム、制裁が許せば2026年に過去最多の海外4基稼働開始に賭ける
アックユ、ルプール、中国の2基が稼働開始予定で、西側の資金と機材の経路が閉ざされるなか2060億ドルの受注残を守る
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概要
ロスアトムのアレクセイ・リハチョフ総裁は、2026年に海外4基の原子炉稼働開始という目標を掲げた。 トルコの[[Akkuyu|アックユ]]1号機(12月までが義務付け)、バングラデシュのルプール1号機、 そして中国の田湾7号機と徐大堡3号機だ。すべてが実現すれば、海外での同時稼働開始として記録的なものとなり、 表明された2060億ドルの受注残を守るうえで極めて重要になる。4基はいずれも後ずれした。アックユはシーメンスが 支払い済みの機材約20億ドルを引き渡さず、20億ドルが凍結された制裁で遅延し、 中国製部品への切り替えを迫られた。ルプールは約2年遅れている。アンカラは、4基構成のアックユ事業を 完成させるため、2025年末に約90億ドルのロシア追加融資を確保した。
数字で見る
- 4、ロスアトムが2026年に稼働開始を目指す海外ユニット数(達成すれば記録)。
- 2060億ドル、ロスアトムが表明する海外建設の受注残。
- 約90億ドル、2025年末に合意されたアックユ向けのロシア追加融資。
- 約20億ドル、輸出許可の精査をめぐり凍結・保留されたシーメンスの機材。
- 約2年、ルプールの当初2024年計画からの遅延。
なぜ重要か
民生用原子力の輸出は、ロシアの産業レバーのなかで最も制裁に強く、長期的な地政学的囲い込みの手段でもある。 各原子炉は受け入れ国を数十年にわたるロシアの燃料とサービスに縛りつける。2026年の一群は、制裁が単に遅らせるだけなのか、 それともこの機構を実際に止められるのかを試すものだ。
注視点
- アックユ1号機が12月の期限までに送電を開始するか。
- 制裁対象の西側機材に代わる中国製部品への切り替え。
- 受け入れ国の資金面の負担と、EU・英国・米国によるさらなる指定の有無。