パシニャン首相が再選も、和平合意に必要な議会多数届かず
6月7日の選挙で市民契約が約50%を獲得し続投は可能だが、バクーとアンカラが署名の前提として求める憲法改正に必要な3分の2には届かなかった
リストに追加
リストはまだありません。
まとめ
アルメニアのパシニャン首相は2026年6月7日の議会選挙で勝利し、市民契約党が投票率58.97%のもと約49.8%を獲得した。続投には十分だが、憲法改正のための国民投票を発議するのに必要な3分の2の特別多数には届いていない。その国民投票がアルメニア・アゼルバイジャン和平合意の鍵を握っている。アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、2025年8月に仮調印された文書の正式署名前にアルメニアが憲法からナゴルノ・カラバフへの言及を削除することを求めており、トルコも国境再開をその条件に結びつけている。親ロシアのサムヴェル・カラペチャン率いる「強いアルメニア」が約17.5%で2位。西側情報機関はロシアのパシニャン陣営への大規模な秘密工作を指摘した。条約は仮調印のまま正式署名に至っていない。アンカラの次元についてはエルドアン、新たな東地中海エネルギーブロックを「幻想」と切り捨て、トルコ包囲の意図だと非難を参照。
数字で見る
- 約49.8%、市民契約の得票率(暫定)
- 58.97%、投票率
- 約17.5%、親ロ「強いアルメニア」(2位)
- 3分の2、国民投票発議に必要な国民議会の閾値(未達)
- 2025年8月、トランプ仲介下で仮調印された和平文書(未署名)
なぜ重要か
和平の全構造は国民投票によってのみ実現可能な憲法改正に懸かっており、その国民投票にはパシニャンが今や持ち合わせない特別多数が必要だ。統治できても支配的でない委任は合意を再度先送りにさせ、バクーのレバレッジとトルコの国境閉鎖を温存したまま、モスクワに再進入の好機を与える。
今後の注目点
- パシニャンが3分の2の連立を組めるか、あるいは別の方法で憲法改正を実現できるか
- アリエフの反応: 未署名文書に忍耐強く向き合うか、新たな前提条件を提示するか
- アルメニア国境の貿易再開に向けたトルコの動向