まとめ
北朝鮮は、AISを無効化し船名を変更して書類を偽造するシャドーフリートと不正な船舶間転送を通じて国連の石油輸入上限を突破し続け、国連安保理決議2375号と2397号に違反している。ロシアが1718専門家パネルの更新を拒否したため、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オランダ、ニュージーランド、韓国、英国、米国からなる11カ国の多国間制裁監視チーム(MSMT)が監視を担っている。CSISの衛星分析は平壌が依然としてタンカーを取得中であることを示しており、中国とロシアの支援が違反を公然化させていると複数の報告が伝えている。石炭と金属鉱石の輸出も同じ回避手法を使っている。
数字で見る
- 11、拒否権行使で廃止された国連専門家パネルに代わるMSMT参加国数
- 500,000バレル/年、国連安保理決議2397号が定め繰り返し突破されている精製石油輸入上限
- 2、北朝鮮が違反していると判断された国連安保理決議数(2375号、2397号)
- 2024年、ロシアの拒否権行使後のMSMT発足年
なぜ重要か
石油と石炭の密輸は、政権の資金調達における暗号通貨窃盗の現物版だ。安保理の執行機関が存在しない中、監視はロシアと中国が無視できる連合に委ねられており、名指し批判だけで制裁対象の貿易を抑制できるかが問われている。
今後の注目点
- MSMTの新報告書とそれが引き起こす可能性のある船舶指定
- 習近平が平壌訪問、7年ぶりの国賓訪問で中朝関係を再固定後、中国港湾が引き続き船舶間転送を黙認するかどうか
- 監視対象外の航路におけるロシアと北朝鮮の燃料と兵器の物々交換