概要
Strait of Hormuzの事実上の閉鎖が2月下旬から続き、紅海回避も重なったことで、パンデミック以来最大規模のコンテナ輸送の混乱が生じた。極東から米国西岸向けスポット運賃は4月初旬までに約29%上昇し、上海〜ロサンゼルス、上海〜ニューヨーク航路は59〜129%急騰、上海〜ジェベル・アリは1コンテナあたり8,000ドルを超えておよそ4倍になった。マースクとハパックロイドは月次で数億ドル規模の追加燃料費を計上し、緊急附加料金を導入した。1月下旬にスエズ運河への復帰を始めた船社もあったが、湾岸情勢の不安定化でその回復は無に帰し、6月22日のイランの再閉鎖宣言後、通過船舶数は再び落ち込んだ。
なぜ重要か
Cape of Good Hope経由への迂回は1航海あたり3,500〜4,000海里、10〜14日を加算し、船腹供給を圧迫して割増料金を生む。その料金は物価に波及し、史上最大の石油供給混乱の二次的な影響経路となっている。