VLCCキク号、ホルムズ海峡で被弾、英国海事機関が脅威レベルを「高度」に引き上げ
6月27日08:00(UTC)、正体不明の飛翔体が30万866トンの原油タンカー・キク号を直撃、積載量200万バレルの原油を輸送中だったが乗組員に負傷者はなく、艦橋は損傷を受けた。英国海事機関は数時間以内に同水域の脅威評価を引き上げた
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概要
超大型原油タンカー(VLCC)のキク号が6月27日08:00(UTC)、ホルムズ海峡南部回廊で正体不明の飛翔体に被弾した。イラン革命防衛隊がバーレーンの米海軍第5艦隊基地に向けてドローンを発射してから数時間後のことだった。30万866トンのこの船舶は原油200万バレルを積載しており、艦橋は損傷を受けたが乗組員への負傷はなく、汚染も確認されていない。英国海事貿易局(UKMTO)はこれを受け、同海峡の脅威レベルをUKMTOスケールで2番目に高い「高度」に引き上げた。この攻撃は、6月17日に米・イラン間の覚書が署名されて以降、同水路で3件目の事案となる。6月25日のエバー・ラブリー号被弾、6月26日の米国によるイランへの報復攻撃に続くものだ。
なぜ重要か
200万バレルを積んだVLCCは、環境および市場への潜在的大惨事をはらんでいる。米国の報復のたびに船舶を攻撃するイランのパターンは、6月17日の覚書が水域を安定させていないことを示している。UKMTOの格上げにより、戦争リスク保険料が上昇し、一部のタンカー運航者が通航を避ける可能性が高まる。