OFACがUAEと中国を拠点とするイランLPG密輸・影の銀行ネットワークを標的に
財務省がイラン産LPGをオマーン産と偽装し数百万バレルを南アジア・東アジアに輸送していたフロント企業群を指定
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要約
2026年6月18日、米財務省のOFAC(海外資産管理局)が、UAEと中国のフロント企業、外国銀行口座、イランの影の艦隊を使って数億ドル相当のイラン産液化石油ガス(LPG)を輸送したネットワークを指定した。アフガニスタン国籍のサルバーズ・アブドゥル・ザダとトルコ国籍のモハマド・シャコル・ミハンドウストがUAEのフロント企業を運営し、多くの場合オマーン産LPGとして偽装し、南アジアと東アジアに数百万バレルを輸出していた。今回の指定は、2025年2月以降にOFACがイラン関連の個人・船舶・航空機1,000件超を制裁してきたキャンペーン、中国のヘンリー(恒力)ティーポット精製所への制裁を含む流れを引き継ぐものだ。イランの石油輸出の約90%を依然として中国が購入している。
数字で見る
- 数億ドル、指定ネットワークが輸送したLPGの価値(財務省発表)。
- 約90%、中国が占めるイラン石油輸出の割合。
- 1,000件超、2025年2月以降に制裁されたイラン関連の個人・船舶・航空機。
- 40社、OFACが2026年5月の措置でイランの艦隊と結びつけた海運会社・船舶数。
なぜ重要か
LPGは原油より監視が緩い代替品であり、オマーン産と偽ることで最大圧力下でもテヘランは外貨を稼げる。UAEと中国のフロント企業層を指名することで、タンカーだけでなく第三国の金融インフラも停戦後に締め付けられるかどうかが試される。
注目点
- UAEと中国の銀行が指名された仲介業者との取引リスクを低減するかどうか。
- アジアの買い手(インド、パキスタン)が偽装積み荷からコンプライアンス対応の供給源に切り替えるかどうか。
- 米国、イラン石油制裁を60日間免除交渉の下で制裁緩和が相殺要因となるかどうか。