IAEAとイランが核査察官の帰還時期をめぐり対立
IAEAとイランが核査察官の帰還時期をめぐり対立
グロッシ事務局長は覚書が査察を保証すると主張、テヘランは最終合意後にのみ査察を受け入れると反論、60日間の停戦ウィンドウは着実に消耗している
概要
IAEA事務局長ラファエル・グロッシは6月24日、日本の福島第一原発から発言し、米イラン停戦覚書のテキストには「すべての核活動がIAEAの監視下に置かれると、一字一句明確に記されている」と述べた。これに対しイランのカゼム・ガリバーバーディー外務副大臣は即座に反論し、テヘランはスイスでグロッシと会談しておらず、査察はすべての制裁が解除された後に最終合意の枠内でのみ実施されると述べた。自由ヨーロッパ放送は、規模、範囲、立入り調査の取り決めがいずれも完全に未解決のまま合意済みの時刻表もないと報じている。6月17日にベルサイユで署名された覚書は、濃縮の上限、高濃縮ウランの備蓄量、制裁解除の順序を盛り込む最終合意の交渉に60日間を与えている。
なぜ重要か
検証は持続的な合意の前提条件であり、IAEAが査察にアクセスできなければ、ワシントンはイランが兵器級物質の生産を停止したことを確認できない。60日間の期限はおよそ8月中旬に切れる。査察官が最初の4週間以内に入国を認められなければ、停戦が失効する前にベースラインデータを確立するための時間が不足する。歴史的に、アクセス紛争はイランの核合意が崩壊してきたメカニズムである。
注目点
- グロッシの発言が示唆する6月末までにイランがIAEAに招待状を発行するかどうか。
- 米国の牽引力として、トランプが制裁再開の脅威をイランのコンプライアンスを加速させるために使うかどうか。
- 6月23日に可決された米上院の戦争権限決議が支持された場合、トランプによる攻撃再開の脅迫に制約を課す点。