バンスはイランがIAEA査察官に同意したと言い、テヘランは否定した
スイス会談は「ロードマップ」を生み出したが、イランの核アクセスに関してどのような約束があったかについて公式見解は真っ向から対立している
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概要
6月22〜23日のスイスでの米イラン会談は18時間以上に及び、午前3時近くに終了した。バンス副大統領は4つの合意事項を発表した。イランがIAEA査察に同意し、ホルムズの通信メカニズム、レバノンの衝突回避セル、核協議のロードマップを設けるというものだった。バンスは査察官が「今週、場合によっては今日にも」到着すると述べた。イラン外務省報道官バガエイは新たな約束の存在を否定し、ガリババディ外務副大臣は核施設へのアクセスは最終合意と制裁解除を条件とすると述べた。トランプ大統領は6月23日に重ねてイランが「完全に同意した」と主張した。IAEAのグロッシ事務局長は6月24日、査察は「実施される」と述べたが、タイミングは「数日か10日」のどちらになるか未定とした。イランはE3の核提案を「非現実的」と退け、ペゼシュキアンはイスラマバードでミサイル協議を否定した。
見解の分かれ
ワシントンは国内の正当性のためにIAEAの話を必要としている。上院は同週、トランプのイランへの戦争権限に対して50対48で反対票を投じており、具体的な核上の譲歩はそれを政治的に相殺する効果がある。テヘランの強硬派連合は新たな査察プロトコルを屈服と見なしており、ガリババディと国営メディアはその支持層を管理しているのであって、米国の会議の読み解きに歩み寄っているわけではない。グロッシはその間で折り合いをつけている。「実施される」という表現は機関がアクセスを期待していることを示しつつ、テヘランが拒否したバンスの「制約なし」という言い方は支持しない。E3/EU の立場、つまり検証済みのアクセスなしに制裁解除なし、という条件はワシントンの表明している目標と一致しているが、イランが経済的利益を受ける前に満たさなければならない二重の条件付けを加えている。
数字で見る
- 6月22〜23日、スイス会談。バンスがIAEAの突破口を主張し、テヘランが否定。
- 6月24日、グロッシ:査察は「実現する」。実施方法は未定。
- 50対48、上院でのトランプへの戦争権限反対票。同週。
- 1年、IAEAが最後にフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンにアクセスしてからの経過期間(E3米クアッドIAEA理事会声明より)。
- 60日、この論争が乗り越えなければならない停戦期間。
- 120億ドル、凍結されたイランの資産。米国は「進展」に応じて解放されると言い、イランは即時解放を主張。
なぜ重要か
60日間の期間が終わる前にIAEAのアクセスが合意されなければ、核協議には枠組みがなくなり、停戦の根拠が崩壊する。バンスとガリババディの公開された発言の矛盾、同じ時間、同じ会談、は各政府が共同テキストに収束しようとするのではなく、それぞれ自国の国内支持層を管理していることを示している。これはJCPOA交渉を繰り返し行き詰まらせたパターンだ。E3の条件付き立場は、ワシントンが必要とするが、スイスでは交渉しなかった第三者を加える。
注目点
- IAEA査察官がイランに入国するか否か、そしてどのような方式で、7月末前に。
- グロッシが具体的な施設名と日程を示すか否か。
- E3が査察の進捗に制裁解除を連動させるか否か。
- ペゼシュキアンの「ミサイル協議なし」が維持されるか、交渉上の立場に変化するか。