イラク、5カ月の政治的膠着の末に41歳の銀行家を首相に就任
スダニは脇に追いやられ、マリキは米国の圧力下で拒否。議会は一部の閣僚のみでアル・ザイディ政権を承認、国防・内務は依然空席
リストに追加
リストはまだありません。
概要
イラク議会は2026年5月14日、アリ・アル・ザイディ政権を承認し、2025年11月11日の選挙後5カ月にわたった政治的膠着に終止符を打った。億万長者の銀行家で41歳のアル・ザイディはイラク史上最年少の首相となる。スダニのブロックは最多46議席を獲得したが首相の座を逃した。マリキはトランプが親イランの姿勢を理由に援助停止を示唆したことで候補から外れた。23省庁のうち14省庁のみが承認され、国防・内務両省は空席のまま。
対立の構図
イランとのつながりが強いメディアはアル・ザイディを米国に押し付けられた妥協と描く。一方でガルフ・欧米メディアはイラクが多様なパートナーに開かれたシグナルと受け止める。より深い亀裂は国防・内務の空席に表れており、ブロック間の膠着が続いていることを示す。
数字で見る
- 41歳: アル・ザイディの年齢(イラク史上最年少首相)
- 5カ月: 政権樹立の膠着期間
- 46議席: スダニのブロックが獲得した最多議席(ただし首相職は回らず)
- 14/23: 承認された省庁数
- 329議席: 国民議会の総定数
なぜ重要か
ワシントンの影響力がバグダッドの首相人事を左右した。国防・内務省の空席は安全保障政策を不安定なままに置く。
注目点
国防・内務の充足、ワシントンとテヘランの間でのアル・ザイディの立場、不信任決議の動向。