イスラエル防衛でTHAAD在庫が枯渇、再建に数年を要する
米国はイランとの戦争でTHAAD迎撃ミサイルを100発以上発射し、高コストで補充が遅い在庫の最大3分の1を消費した
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概要
2026年のイランとの戦争で米国のTHAAD在庫が消耗した。ワシントンは7基のバッテリーのうち2基をイスラエルに展開し、100発超の迎撃ミサイルを発射した。CNNは100-150発と報じ、イラン国営メディアは200発超と主張する。ペイン研究所の推計では在庫の約3分の1が消費されたとみられる。補充は極めて遅い。米国は昨年約11発のTHAADを調達し、今会計年度は約12発の予定で、単価は約1,270万ドル。在庫再建には3-8年かかると推定されている。この消耗により世界のミサイル防衛ネットワークにギャップが生じた。
対立の構図
西側の報道は消耗を総合的な能力問題および戦略的投資要件として捉える。イランのメディアは勝利として描く。RUSIが米国のギャップとイスラエルのArrow-3不足を結びつけたことで、問題はNATOおよびパートナー国全体の供給問題に拡がる。
数字で見る
- 100-150発超: 発射したTHAAD迎撃ミサイル(CNN推計。イランは200発超と主張)
- 約1/3: 消耗したTHAAD在庫の割合
- 約11発/約12発: 昨年/今会計年度の調達数
- 約1,270万ドル: 単価
- 3-8年: 在庫再建の推定期間
なぜ重要か
THAADは中距離弾道ミサイルに対する上層防衛システムであり、バッテリーはわずか7基しか存在しない。1つの戦域に2基を投入して在庫の3分の1を消費したことで、世界全体の防衛カバレッジが薄くなり、数年単位の穴が生じた。
注目点
FY27予算でTHAAD調達が増加するかどうか。イランとの交戦再開に際してイスラエルが米国のTHAADに依存する問題。ロッキードが年産12発を超えてTHAAD生産を増やせるかどうか。