要約
中国の地上軍の主要供給者であり世界有数の武器メーカーであるノリンコは、 武器収入が約31%減少し、約203億ドル(2023年)から約140億ドル(2024年)へと落ち込んだ。 主要生産者の中で最も急な下落だ。中国の2020〜24年の武器輸出総額はおよそ15年ぶりの低水準に沈み、 北京はSIPRIの上位4供給国から滑り落ち、ドイツに取って代わられた。要因は、ノリンコの 取締役会長と軍事部門トップを排除した汚職粛清、契約の見直しと遅延、慎重な官僚機構、そして パキスタンの購入の崩壊だ。パキスタンは2020〜24年に中国の輸出の約63%を占めていたが、 2024年には3分の2少なく購入した。北京はまた、「平和を促進する」イメージを打ち出すために武器の 宣伝を控えているのかもしれない。SIPRI:欧州の輸入急増とロシアの崩壊で世界の武器フローが約10%増を参照。
数字で見る
- -31%、ノリンコの武器収入の前年比(約203億ドル→約140億ドル)。
- 約15年ぶりの低水準、中国の武器輸出総額(2024年)。
- 約63%、中国の輸出に占めるパキスタンの割合、2020〜24年。
- 約-67%、パキスタンの武器購入の減少、2024年対2023年。
- 4位→圏外、中国はドイツによってSIPRIの上位4供給国から押し出された。
なぜ重要か
中国の武器輸出の停滞は、ロシアの輸出が崩壊し西側が急増するのと時を同じくして10年の拡大を 反転させ、誰がグローバルサウスを武装させるのかを作り替える。粛清に起因するノリンコの落ち込みは、 習の反腐敗運動が戦略産業を直接絞め上げる様を示している。
注視点
- パキスタンの発注が回復するか(JF-17、フリゲート艦、防空)。
- ノリンコの指導部・契約見直しの決着。
- 中国の資源対武器取引への旋回(コンゴ民主共和国、イラン)。