一帯一路が過去最高の勢い、2025年に2130億ドル、エネルギー・鉱業・技術へ傾斜
中国の海外回廊計画が過去最高の取引額を記録、巨大港湾からエネルギー、重要鉱物、「小さくとも賢い」プロジェクトへ転換
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要旨
中国の一帯一路は過去最大の一年を迎えたばかりだ。復旦大学のGFDCの追跡によると、2025年の新規関与は約350件で約2135億ドルに達し、2024年比で約75%増、内訳は建設約1284億ドル、出資約852億ドルだった。エネルギーが約43%を牽引し、石油・ガスは過去最高(前半だけで約300億ドル)、グリーン電力も過去最高(約97億ドル、風力・太陽光・廃棄物発電で約11.9ギガワット)だった。構成は変化している。中国は一帯一路第一の十年の債務過多な巨大港湾から、鉱業、重要鉱物、技術、「小さくとも賢い」事業へと軸足を移している。アフリカが前半の建設で首位(約305億ドル)、中東が二位だった。西側との対比は鮮明だ。EUのグローバル・ゲートウェイとG7のPGIIはいずれも勢いを保とうと苦戦している。
数字で見る
- 約2135億ドル、2025年の一帯一路の新規関与額(前年比約75%増)、約350件。
- 約1284億ドル/約852億ドル、建設契約/投資の内訳。
- 約43%、2025年の関与に占めるエネルギーの比率。
- 約305億ドル、アフリカの建設関与、2025年上半期(2024年上半期の約61億ドルに対し)。
- 約11.9ギガワット、2025年の取引に紐づくグリーンエネルギー容量。
なぜ重要か
この記録は「一帯一路は死んだ」という物語を書き換える。北京は撤退したのではなく、再設計したのだ。より小さく、よりグリーンで、鉱物と技術を主導とし、取引額では西側の対抗回廊を依然として大きく上回っている。米国とEUが代替案の資金調達に苦しむなか、資源国を中国のサプライチェーンに囲い込む。
注目点
- GFDCの2026年上半期報告(2026年半ば公表予定):記録的なペースが続くか。
- 「小さくとも賢い」がより弱い受け入れ国へ債務リスクを移すかどうか。
- アフリカ、中央アジア、湾岸での新たな鉱物/港湾取引と、対抗回廊との競争。