トランプ、700億ドルの「米国安全保障法」に署名 ICEとCBPの資金を2029年まで確保
予算調整法案がDHSの76日間の業務停止を終わらせ、任期終了まで国外追放体制を固定化する
リストに追加
リストはまだありません。
まとめ
トランプは2026年6月10日、予算調整法案である米国安全保障法(S. 2)に署名した。2029会計年度まで約700億ドルの移民執行資金を確保するもので、ICEに約380億ドル、CBPに約260億ドルを割り当てる。上院は6月5日、下院は6月9日に単純多数で可決し、調整手続きを使って60票のフィリバスターを回避した。可決に先立ち、DHS業務停止が76日間続いた(2月14日〜4月30日)。1月にミネアポリスで連邦捜査官が米国市民2人を射殺した事件を受け、民主党が機関への制約を求めたことが引き金だった。この資金は米国の国外追放体制をトランプの任期終了まで固定化し、将来の予算争いから切り離す。ICEのシカゴ「ミッドウェイ電撃作戦」と州兵連邦化をめぐる対立が激化で追跡されている都市部の急増する強制捜査に弾みをつけることになる。
数字で見る
- 約700億ドル、2029会計年度までの執行資金総額
- 約380億ドルのICE/約260億ドルのCBP、機関別の配分
- 76日間、DHSの業務停止期間(2026年2月14日〜4月30日)
- 6月5日上院/6月9日下院可決、署名は6月10日
なぜ重要か
調整手続きにより、単純多数で多年度の執行資金を次の予算交渉の届かないところに固定できる。大規模国外追放を年次裁量から財政的事実へと硬直化させ、民主党が業務停止中に使った資金レバーを取り除き、戦いを裁判所と街頭に移す。
今後の注目点
- 700億ドルがシカゴ型の強制捜査と拘禁施設の拡大を加速させるかどうか
- この資金が支える執行手法への法的異議申し立て
- 民主党が2026年中間選挙でいずれかの院を奪還した場合、資金の取り戻しを試みるかどうか