概要
2026年6月23日、米陸軍は契約変更P00007を通じてLockheed Martinの精密攻撃ミサイル(PrSM)契約に84億ドルを追加し、PrSMインクリメント1を2032会計年度まで延長し、契約の累計額面価値を約133.4億ドルに引き上げた。これは前年の約49.4億ドルの受注に続くもので、両措置は合わせてPrSMの生産能力を4倍にする。PrSMはATACMSを置き換えHIMARS/MLRSから発射される長射程の地対地ミサイルであり、米国の地上発射型縦深攻撃の要である。ロッキードの2026年第1四半期のミサイル・射撃管制部門は、PAC-3と戦術攻撃の増産により8%成長した。同社は6月1日にハンツビルで次世代迎撃機の新組立棟を開設し、カナダ向けのHIMARS26両を含む一連の受注も記録した。迎撃機側についてはRTX傘下レイセオンがウクライナ向けパトリオット迎撃弾37億ドルの取引を成約、欧州生産を拡大を参照。
数字で見る
- 84億ドル、6月23日の契約追加(契約変更P00007)。
- 約133.4億ドル、PrSM契約の新たな累計額面価値。
- 約49.4億ドル、前年のPrSM受注。
- 4倍、PrSM能力の見込み増加。
- 2032会計年度、延長された発注/完了の期限。
- +8%、2026年第1四半期のミサイル・射撃管制の売上成長。
なぜ重要か
複数年にわたる上限引き上げは縦深攻撃の産業基盤を固定化し、長射程火力への持続的な米国需要を示す。ウクライナ戦争の勢いにかかわらず、同盟国の購入者とロッキードの受注残を2030年代半ばまで下支えする。
注視点
- 4倍化した能力に対する発注の呼び出しと納入ペース。
- 同盟国のPrSM/HIMARS輸出要請(豪州、ポーランド、バルト諸国)。
- ハンツビル発の次世代迎撃機のマイルストーン。